キックボクシング界の神童那須川天心(20)が、10日のRISEワールドシリーズ世界トーナメント58キロ級1回戦(大田区総合体育館)で19年初陣を迎える。

昨年12月31日のRIZINでボクシングの5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(42)に敗れて以来、69日ぶりの復帰戦。WKN世界ムエタイ58キロ級王者フェデリコ・ローマ(33=アルゼンチン)との試合は、AbemaTVでも生中継される。9日、都内で行われた前日計量と会見に臨んだ那須川は「メイウェザー戦からすべてにおいてパワーアップしているので、それを見せたい。絶対に倒して勝つので見ててください」と自信たっぷりに話した。

世界中から注目されたメイウェザーとの異種格闘技戦では3度のダウンを喫し、1回TKO負けの屈辱を味わった。武器であるキックは禁止され、前日計量で4キロ超の差があるなど大きなハンディを負った中での敗戦とはいえ、その経験は大きかった。「ああいった経験ができるのは僕しかないない。経験値を含めて、パワーアップできた」。今はまっているマンガ「ドラゴンボール」のキャラクターの進化を引き合いに出し、「完全体ではなく。第2形態。まだまだ伸びる」。メイウェザー戦を糧に進化を遂げた那須川がベールを脱ぐ。