世界3階級覇者のWBO世界フライ級王者田中恒成(23=畑中)が同級4位田口良一との初防衛戦(16日、岐阜メモリアルセンターで愛ドーム)に黒髪で登場する。

髪の色、スタイルを遊び心からひんぱんに変えるタイプで、昨年9月に王座を奪取した木村戦は金髪系。現在、茶髪の田中は13日、名古屋市内で予備検診に臨み「大学の人に“卒業式は黒髪で来てね”と言われたんで、明日染めます」。試合3日後の中京大卒業式に備え、黒くして、フォーマルなスタイルでリングにも上がる。

予備検診は田口が同日、都内で行ったため、1人で受けた。両者とも数値に異常はなかったが、田口にリーチで9・5センチ、胸囲で8センチマイナスの数値が出た。しかし「まあ田口選手はジャブがいいし、距離感に気をつけて…」と気にする様子はなし。むしろ気になったのは「(自分の)身長」とか。背の低さで「昔からクラスで1、2を争ってました」と言い、少しでも伸びていることを期待したようだが、逆に木村戦から0・7センチ減の164センチ…。数字上、縮んだことを聞き、少し残念そうだった。