前WWEユニバーサル王者で元UFCヘビー級王者の「ビースト」ことブロック・レスナー(41=米国)が総合格闘技から引退したことが分かった。4月30日(日本時間5月1日)、複数の米メディアが報じたもので、UFCデイナ・ホワイト社長が「彼は(総合格闘技から)引退したと言った」と明かした。今夏にUFC同級王者ダニエル・コーミエ(40=米国)に挑戦するとも言われていたレスナーだが、UFC復帰は消滅した。

さらにホワイト社長は「コーミエとともに別の方向性に動くつもりだ」とも説明。8月17日、カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターで前王者スティペ・ミオシッチ(36=米国)との再戦を計画しているという。レスナーは16年7月、UFC200大会でマーク・ハントと対戦して勝利を挙げたものの、その後に薬物違反が発覚して出場停止処分を受けた。昨年7月に処分が解除され、18年7月にUFC226大会を視察。コーミエがミオシッチを下し、新王者となるとオクタゴン(金網)に入って挑発し合った。コーミエの対戦希望もあり、レスナーのUFC復帰が動きだしたようにみえていた。

WWEでのレスナーは4月の祭典レッスルマニア35大会でセス・ロリンズに敗れ、ユニバーサル王座から陥落したばかり。6月7日にサウジアラビアで開催予定のPPV大会への出場がうわさされている。