WWE最高責任者ビンス・マクマホン会長が2大ブランドの選手間移動を可能にする「ワイルドカードルール」なる方式を突如として発動し、4月のレッスルマニア35大会の再現となる2試合を実現させた。

同会長は、自分勝手にロウに登場してきたローマン・レインズに対し「スマックダウン所属のお前がなぜロウにいるんだ」と忠告。さらにスマックダウン所属のダニエル・ブライアンとWWEヘビー級王者コフィ・キングストンもロウに登場して舌戦を展開した。混沌(こんとん)したリングを逆手にとったのは同会長。2大ブランドの選手間移動を可能にする「ワイルドカードルール」方式の発動を決め、年間最大の祭典で組まれたレインズVSドリュー・マッキンタイア戦、WWEヘビー級王座戦となるキングストンVSブライアン戦を決定した。

まずレインズVSマッキンタイア戦は試合終盤、スピアーを決めたレインズがピンフォールを狙ったが、シェイン・マクマホンと19日のPPVマネー・イン・ザ・バンク(コネティカット州ハートフォード・XLセンター)での対戦が決定済みのアライアスの2人に襲撃を受けて反則裁定に。そのまま3人に囲まれる形となったレインズはマッキンタイアのクレイモアを食らって撃沈した。

またWWEヘビー級王者コフィ・キングストンVS挑戦者ダニエル・ブライアンの王座戦は、イエスロックなど関節技で攻め立てるブライアンに対し、キングストンがコーナートップからのダイブやクロスボディを繰り出して互角の攻防を展開。大技を読み合う展開で上回った王者が、得意のトラブル・イン・パラダイスをクリーンヒット。ブライアンから3カウントを奪い、王座防衛に成功した。