全日本プロレスは4日、所属選手で3日にバイク事故で亡くなった青木篤志さん(41)について横浜市内の事務所で会見を開いた。

秋山準社長(49)は、「ファンのみなさんの前で明るく立たなきゃいけない。切り替えないといけない」としながらも、しばらくは青木のことを考えて…」と涙を流した。

青木さんは3日午後10時半ごろ首都高速道路トンネル内で倒れているところを発見され、約1時間後搬送先の病院で息をひきとった。午後10時からは、ニコニコプロレスチャンネルの月1の番組「青木篤志の『毒演会』」に出演する予定だった。同番組の関係者によれば午後10時になっても姿を見せなかったため、別の映像を流したという。何らかの理由で時間に遅れ、急いで向かった可能性がある。秋山は、連絡が入ったのは午前0時すぎだったと明かし、「最初は事故に遭ったということを聞いただけで、亡くなったとは思わず…。僕が(病院に)一番最初に着いた。全く受け入れられないというか、そんな感じでした」と前夜の状況を振り返った。

青木さんは05年に自衛隊からノアに入団し、秋山の付き人を務めた。12年末には秋山とともにノアを離れ、全日本に移籍した。2週間前の5月20日に4度目の世界ジュニアヘビー級王者となったばかりで、18日の後楽園ホール大会で、佐藤光留相手に初防戦を行う予定だった。秋山は「付き人をしてくれていたので、いろいろありました。2人で話すことも多かった。また、ベルトを巻いて盛り上げてくれると思ったのですが」と目を潤ませながら青木さんへの思いを語った。

通夜、告別式は未定。今後遺族の意向を尊重した上で、青木さんとのお別れの場を設けるか決めるという。