K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹(22)が1日、都内で会見し、さらなる進化を約束した。

武居は前夜、東京・両国国技館で行われた「K-1 WGP 2019」(日刊スポーツ新聞社後援)の同級世界最強決定トーナメントを、3戦3KO勝ちという圧倒的強さで制した。

事実上の決勝戦といわれたアレックス・リーバス(18=スペイン)との1回戦、ボディーへの連打で1回2分48秒にKOして波に乗ると、準決勝は玖村修平(22)を1回1分46秒にKO。決勝では第6代K-1 KRUSH FIGHT同級王者の玖村将史(20)を2回38秒、左ミドルキックでKOした。

格の違いを見せた武居だったが、「チャンピオンとして出場するので、絶対に優勝しなければいけない」との強い思いから、「今までで一番追い込み、夜眠れない日もあった」と前夜の会見で明かした。

この日はリラックスした様子で「昨日はとにかく頑張りました」と自己評価。「全試合KOを狙って、いつもより気持ちが出た」と笑った。そして、現階級が体格的にベストとしながらも、「階級を上げるのもおもしろそう。2階級制覇はしたいと思っている」とフェザー級への転向プランにも言及した。

さらに、前夜に会見で触れた「格闘技を引っ張っている2人(武尊、那須川天心)」については、「格闘家なので、いつかは越えたいと思っている。今はそれだけ」と話し、前夜のように結果を出すことで自身を進化させる気構えを見せていた。