ボクシングのWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26)が7日、WBC世界同級暫定王者の弟拓真(23=ともに大橋)にWBC王座を託す考えを示した。

6日、カザフスタンでWBC正規王者ナルディーヌ・ウバーリ(32=フランス)が6回終了TKOで同級15位アーサー・ビラヌエバ(30=フィリピン)を下して初防衛に成功。年内に弟とウバーリの統一戦が開催されることになったことを受け、井上は「拓真と(ウバーリが)やるのが義務なので、統一戦を組んでもらって。それが同じ興行でできたらうれしい」と託す意向を示した。

海外メディアからはウバーリが「今、自分はすべてのベルトがほしい」とワールド・ボクシング・スーパーシリーズのバンタム級覇者(WBAスーパー王者ノニト・ドネア-WBA・IBF王者井上尚弥)との対決を希望したと報じられている。井上は、弟にWBC王座を統一してもらうことを熱望し「井上家で独占でいいと思います」と口にした。

また同日には横浜赤レンガ倉庫で2100人が参加した「YOKOHAMA STAR☆NIGHT RUN2019」のスターター役を務めた。世界戦が近づくと横浜市内の所属ジム付近で生活することもあり「赤レンガ倉庫から中華街あたりまでロードワークコースです。地元よりも海もあって景色もきれいですし。走る人の気持ちやワクワク感も分かりますね」と刺激を受けた様子だった。