ボクシングのダブル世界戦(12日、エディオンアリーナ大阪)の前日計量が11日、大阪市内のホテルであり、6度目の防衛を狙うWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(27=BMB)は100グラムアンダーの48・8キロでパスした。挑戦者の同級1位ジョナサン・タコニン(32=フィリピン)はリミットの48・9キロでパスした。

計量後は、恒例の高級焼き肉弁当を楽しんだ。東京では西麻布の「けんしろう」にお願いするが、今回は大阪・堺市の「おさむちゃん」から取り寄せた。3カ月先まで予約満杯という超人気店の特製弁当で、拳四朗はパクつくと、もん絶しながら「うまい!」を連発。「見たらわかるでしょ? 幸せにあふれます。口の中で溶けちゃいますって感じ」とグルメリポーター的に表現した。

ちなみに肉は鹿児島牛のサーロインステーキと、宮崎牛のいちぼのローストビーフで、ランクはいずれもA5ランクの最上級12番。店主の内山長務さん(59)によると「7万円相当」という。

拳四朗は今回の減量を「結構うまくいった」と振り返る。ライトフライ級一筋の27歳。ナチュラルウエートから約10キロ落とす作業は年齢を重ねるごとに苦しくなっていくのが一般的だが、むしろ「うまくなっている気がします」という。

試合前の全行事を終え、後はリングに上がるだけだ。「(パンチを)当てて、避けて、当てて、当てて。攻防を増やして、相手のメンタルを削って、倒したい。テレビにも映りたいし、8回ぐらいに倒せたら」と話していた。