丸藤正道(39)が鈴木鼓太郎(41)との三沢光晴さん弟子対決を制し、旗揚げ19周年大会のメインを飾った。

00年の団体設立からノアを守ってきた丸藤と、12年に退団し、全日本、フリーなどさまざまな立場で経験を積んできた鈴木。かつて三沢さんの付き人を務めた2人がシングルでぶつかるのは約17年ぶり。丸藤は、流血させるほど強烈な逆水平チョップを鈴木の胸に打ち込み、思いの強さを示した。鈴木もタイガードライバーなど大技を連発したが、最後は丸藤がエメラルドフロウジョンで勝利をもぎとった。

試合後は、ノア19年間の歴史に思いをはせた。「思い起こせば、最初からいるのは小川さんと杉浦さんとおれの3人だけになってしまったけど、今このリングを選んで戦ってくれている選手たち、あなたたちがいるからノアがもっている。そして、何よりもあなたたち、ノアのリングを選んで見に来てくれている。本当にありがとうございます」と、所属選手、ファンら周囲への感謝の気持ちを口にした。

また、鈴木に対しても「ノアを去った時、もう二度と会わないと思ったけどプロレスというのはドラマがある」と感慨深く話した。「普通のドラマと違うのは、終わりがない。俺たちのドラマを追い続けてください」とファンに呼びかけた。