世界3階級覇者田中恒成(24=畑中)の兄で、アマチュアのフライ級で東京五輪出場を狙う田中亮明(25=中京学院大中京高教諭)は、全日本選手権東海ブロック予選(31日~9月1日、岐阜)に出場する可能性が5日、判明した。

元世界主要4団体ミニマム級王者の元プロボクサー高山勝成(36=名古屋産大)が同予選に、同じ階級で出場を予定。田中が出場すれば“田中恒成の兄VS元世界主要4団体王者”という注目のカードが実現する。

田中はこの日、名古屋市内の畑中ジムで弟恒成と公開スパーリングを行い、東海ブロック予選について「試合勘の問題というか。(出場の意思は)80%ぐらい」と語り「もうエントリーはしてあるので、最終的に2、3日前に(出場か欠場か)決めます」と話した。

田中は国際試合の実績などから、日本ボクシング連盟の推薦で、すでに全日本選手権本戦の出場権を持つ。仮に東海ブロック予選に出て、負けても本戦に出場できる。一方、アマチュア実績が皆無の高山は同予選で敗退すれば、東京五輪出場は絶望的になる。