武藤敬司(56)が自らプロデュースするマットに復帰した。メインイベントで、馳浩、ラスト参戦の獣神サンダー・ライガーと組み、永田裕志、中西学、西村修組と6人タッグで対戦。6月の長州力引退興行で試合出場していたものの、マスターズには約1年半ぶりのカムバックだった。

西村と対峙(たいじ)すると低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、足四の字固めと流れるように得意のフルコースで攻め立てた。再び西村との顔合わせになると回転足首固めの反撃を切り抜け、ドラゴンスクシューからのシャイニング・ウィザードがさく裂。西村のコブラツイストを外して2発目のシャイニング弾も成功させると、最後はLOVEポーズからの3発目の閃光(せんこう)魔術弾でトドメを刺した。

20分55秒、体固めでフォール勝ちを収めた武藤は「ヒザの不安はすごかったけれど持ちこたえたね」と大粒の汗を流しながら手応え十分の笑顔。9月1日にはWRESTLE-1横浜文化体育館大会でデビュー35周年試合、同8日には全日本プロレス金沢大会、さらに同16日のノア大阪大会と試合が続くため「コレを乗り切ったら自信になるな。頑張りますよ」と心身ともにノリノリだった。