5日(日本時間6日)に米ニューヨーク(マディソンスクエアガーデン)でボクシングIBF世界ミドル級王座決定戦に挑む元3団体統一同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)が2日(同3日)、同地で試合前会見に臨んだ。空位となった同王座を争う同級1位セルゲイ・デレビヤンチェンコ(33=ウクライナ)と同席で記者の質問に応じた。

ジャケット姿で登場したゴロフキンは「相手は非常に強いが、準備はできている」と自信をのぞかせた。写真撮影では「この戦いのために驚くようなキャンプをしてきた。やる気は十分だ」と意気込んだデレビヤンチェンコとにらみ合い、王座決定戦への機運を高めた。

会見途中からは3度目の対戦がうわさされているWBAスーパー、WBCフランチャイズ世界同級王者サウル・アルバレス(メキシコ)の質問に変わった。11月2日、米ネバダ州ラスベガス(MGMグランド)で、2階級上となるWBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)に挑戦するアルバレスについて問われたゴロフキンは困ったような表情を浮かべた。

「それが彼の唯一の選択肢だったのだろう。彼の唯一のオプションはコバレフ戦を取ることだった」とだけ口にした。また報道陣からアルバレスに関する質問が多く出ることに対し「その質問に疲れてはいない」と前置きした上で「もっと興味深い話題があると思う。もっと興味深い質問をお願いしたい。(会見の話題については)私の問題ではなく。あなた方の問題なのだから」とアルバレス以外の質問を期待する発言もあった。