東日本ボクシング協会理事会が13日にあり、協栄新宿ボクシングジムの新規加盟を承認した。昨年12月に休会した協栄ジムを引き継ぎ、元日本スーパーバンタム級暫定王者の瀬藤幹人トレーナー(40)が会長となり、スタッフ、選手も移籍して、これまで通り活動していく。瀬藤会長と内田チーフトレーナーが理事会に出席して承認を受けた。

協栄ジムは金平桂一郎会長がオーナーとのトラブルから休会届を提出した。選手は東日本協会花形会長の助けで、花形ジムに暫定移籍して出場していた。瀬藤会長は協栄ジムで18年間現役を務めた。「ボクが一番協栄ジム復活を願っていたと思う。会員や何よりも選手のために」と、年明けに会長就任を決断。協栄ジムは休会扱いのため、新規ジムとして加盟を決断した。

トラブル後も会員数約200人は変わらずに運営してる。「今が一番いい雰囲気でできていると思う。みんなにこれからも楽しんでもらいたい」。協栄ジムは国内最多13人の世界王者を育成した名門。閉鎖の危機を脱して存続にこぎ着けた瀬藤会長は「もちろん14人目を育てたい」と話した。