米総合格闘技UFCは10日、元UFCミドル級、ウエルター級の2階級で王者となったジョルジュ・サンピエール氏(38)がUFC殿堂入りすると発表した。

フランス系カナダ人のサンピエール氏は極真空手や柔術などをバックボーンとし、02年に総合格闘家としてプロデビュー。04年からUFCに参戦し、06年にUFCウエルター級王座を獲得した。以後、9度の防衛に成功。13年に王座返上と強迫性障害による休養を発表したものの、17年にオクタゴン復帰。同11月には1階級上のUFCミドル級王者マイケル・ビスピン(英国)に挑戦し、3回一本勝ちで王座獲得に成功した。史上4人目の2階級制覇を成し遂げたが、病気などを理由に防衛戦をしないまま王座返上。19年に引退を表明していた。

10日のロイター通信によると、9日のUFC249大会後の会見で、UFCデイナ・ホワイト社長は「カナダの総合格闘技のパイオニア。この競技の世界的な普及に貢献した。カナダ出身のアスリートとしても有名で、史上最高の格闘家の1人だ。20年殿堂入りを実現できて誇りに思う」と口にしていた。