アスカ(38)がベイリーに続く史上2人目の女子グランドスラムを達成した。11日のロウ大会で、現ロウ女子王者ベッキー・リンチ(33)が自身の妊娠と王座返上を発表。前日のマネー・イン・ザ・バンク女子ラダー戦で王座挑戦権を得たアスカが、戦わずして新王者となった。

この日ベッキーは、なぜか前日アスカが取ったはずのブリーフケースを持って登場。そして、「話さなければならないことがある。いま、喜びと悲しみを感じている。2013年にWWEの扉を開いてから、ファンのサポートでここまで来られた。でもしばらく離れなければならない」と涙をこらえながら、あいさつした。そこにアスカが登場。アスカはベッキーが持ってきたブリーフケースを指さし、「こら! これはワシのだ。この野郎」と主張。それに対し、ベッキーは「確かにあなたのよ。アスカは私を倒した最高のレスラーだ」と話しながら、ブリーフケースを空ける。そこには、権利証ではなく、ロウ女子王座ベルトが入っていた。「昨日の試合は、ロウ女子王座戦でもあったのよ。私はもう戦えないけど、あなたはできる。アスカ、あなたが王者よ。アスカは戦士として、私は母としてやっていくわ」と自身の妊娠とともに、アスカへの王座譲渡を発表した。アスカは一瞬、驚きながらも「やったー」とベルトを掲げて大喜び。「おめでとう」と抱き合って、ベッキーを祝福した。

ロウ、スマックダウン、NXT、タッグと女子部門全王座戴冠を達成したアスカは、バックステージで「ベッキーおめでとう!しかも私も王者になったぞ! マジでマジで。これでまさか…、グランドスラムですよ」と興奮気味にファンに報告した。