キックボクサー江幡塁(29)、亡き親友三浦春馬さんに白星をささげた。RIZINキックルールで植山征紀(24)と対戦し、3-0で判定勝ちした。3回序盤に右ストレートでダウンを奪い、直後に激しいパンチの攻防で流血。両者流血のため、いったん試合は中断したが、再開後も最後まで激しい打ち合いを繰り広げた。

昨年の大みそかのRIZINで江幡はキック界の“神童”こと那須川天心(21)と戦い、1回TKO負け。入場の花道を双子の兄睦(むつき)、親友三浦春馬さんと歩いた。その親友三浦さんが7月18日に突然この世を去った。江幡は悲しみの中、参戦を決意。「ぼくが輝くことが、彼が喜ぶこと。しっかりぼくの生き様をRIZINで見せたい」と宣言していた。

勝利した江幡はリング上で「ご存じの方もいると思いますが18日、試合間近でした。僕が茨城で小さい頃から夢を語ってきた親友が亡くなりました。本当につらくて、つらくて、前を見えないぐらい。でも僕の生き様はリングで見せるしかない。どんなにつらいことがあってもリングで、メッセージを贈りつづけます。僕はこのリングに立てたことを感謝します」と思いを語った。