ボクシングでV26の世界新記録はならず。

4団体統一世界女子ウエルター級王者セシリア・ブレークフス(38=ノルウェー)が、15日に米オクラハマ州タルサ市で26度目の防衛戦。元WBA・WBC世界スーパーライト級王者ジェシカ・マッキャスキル(35=米国)に0-2で判定負けし、37戦目の初黒星で王座から陥落した。25回防衛は男子ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)と並んでいたが、世界記録更新はできなかった。

初回からマッキャスキルの積極的な攻めに、ブレークフスは下がり気味になった。さらに低い姿勢から手数の多い攻めに反撃も有効打を奪えず。逆にマッキャスキルの手数は最後まで衰えなかった。採点は1人が95-95の引き分け、2人が93-97、94-97で判定負け。女王はまさかの黒星にも笑顔を見せ、相手をたたえていた。

ブレークフスは09年にWBC・WBA、10年にWBO王座を獲得し、14年にはIBFと女子初の4団体統一王者となった。マイナーのIBO王座も保持。コロンビア生まれで2歳でノルウェーに養子に出されたが、アマで世界2位となり、プロでは12年余り守っていた王座を明け渡した。マッキャスキルは11戦目で金星を挙げての2階級制覇となった。

この興行は英プロモーターのマッチルームが主催したが、リングを市内の目抜き通りの交差点に設置しての試合となった。まさにストリートファイトで番狂わせが起きた。