かつてのパートナーを粉砕した。EVIL、高橋裕二郎(39)組がSANADA(32)組に12分20秒、EVILの体固めで初戦に勝利した。

EVILとSANADAはかつて、一緒にワールドタッグリーグ連覇を達成。お互いの手の内を知る2人はそれぞれ新たなパートナーとともに今大会を迎えた。必然とデビューが同じ高橋と鷹木、EVILとSANADAの構図となった。試合は10分を超え、流れを引き寄せた鷹木、SANADA組が優勢に。勝利が見えてきた鷹木は「キタキタキター」とほえ、連係技でEVILを苦しめた。ところが最後は、裕二郎がレフェリーをつかみ、その間にEVILが、SANADAの背後からローブローを食らわせ、リングにたたきつけて3カウントを奪った。

リングサイドではいつものようにディック東郷が“参戦”していたが、勝利後高橋は「見たか、この野郎。これが2人だけの正々堂々とした連係プレーだよ」と豪語した。EVILもかつての仲間SANADAに「他人の試合ばっか邪魔しているから、こういうことになるんだ」とほえたが、これに対し鷹木は「これ、タッグリーグじゃねえのかよ。どうなってんだ」と納得いかない様子でディック東郷に怒りを向けた。

今大会は史上初、ワールド・タッグリーグとベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの同時開催。ともに10選手(チーム)が30分一本勝負で総当たりのリーグ戦を行い、勝ち点は勝利2、引き分け1、負け、無効試合は0となる。12月6日(福岡)の全公式戦終了後、上位2位までの選手(チーム)が12月11日(東京・日本武道館)で優勝決定戦を行う。