ボクシングWBO世界フライ級王者中谷潤人(22=M.T)が20日、所属ジムのある神奈川・相模原市の本村賢太郎市長に王座獲得を報告した。市長から「市民に感動、勇気を与えてくれた。市の宝物」とたたえられ、称賛の盾を贈られた。お返しにサイン入りプログラムの額を渡すと「市長室に飾らなきゃ」。好物はオムライスで「おいしい店に招待します」と約束された。

この2週間はあいさつ回りで遊ぶ暇もなかった。「お祝いや反響で王者を実感している」という。8日には三重に帰郷し、中1から通ったKOZOジムの故石井会長の墓前にベルトをささげた。そんな中で試合を見返し「ガードがおろそかだったり、もっと早く決められた」と反省する。V1戦は見通せないが「長く防衛して統一戦ができるように」と成長を期す。1週間で走りだしたが「こんな休んだの初めて。ムズムズする」。21日からは新王者として始動する。