2年ぶりのスーパージュニア参戦となった18年の王者、高橋ヒロム(30)が、BUSHI(37)を破り2勝目を挙げた。

普段からタッグ戦ではパートナーを組んでいる2人。勝利後、疲れ果てた高橋はリング上で倒れ込むBUSHIに「あなたがパートナーで本当に良かったです。感謝します。前から言おうと思っていたことが、今日言えて良かった」と言葉をかけた。

その後動けないBUSHIとエアー・グータッチでほほ笑んだ。そして「優勝するのはこの俺だ。あなた(たち)がこの予言の目撃者だ。残りの(優勝決定戦含む)7試合、もっともっとみんなで楽しもうぜ!」とファンの前で2年ぶりの奪還を誓った。

試合中何度も声を張り上げ、自分を鼓舞した。そして「BUSHI、オラ~」と普段は叫ぶことのない名前を連呼しながら突進した。

終盤、BHSHIのバッククラッカー、コードブレイカーに加え、3度目のトライとなったMXをまともに受けたが、わずかに残った体力で返した。最後はデスパレーからのTIME・BOMの一撃で3カウントを奪った。バックステージでは「ダメージが残っている。効いた~」と横になりながらインタビューに答えるほど疲労困憊(こんぱい)だった。

「改めてやっぱりあの人がパートナーで良かったなって思った。心からの言葉だよ」。次戦は23日、DOUKIとの一戦。大好きな“仲間”から価値ある1勝を得た高橋は、優勝に向かって大きな1歩を踏み出した。【松熊洋介】