現役に未練!? 今年9月に引退表明したボクシング元世界3階級制覇王者の八重樫東氏(38)が28日、東京・後楽園ホールで開催された大橋ジム主催興行で2回の公開スパーリングを披露した。ヘッドギア装着し、所属ジムのホープで東洋太平洋フライ級8位桑原拓(25)と拳を交えた。

スピードある後輩に対し、ロープに追い詰めて連打する場面も。八重樫氏は「9月1日に引退しましたが、またリングに上がってびっくりしています。38歳のボクは追いつけなかった」と言った後、会場内の歓声に乗って「本日を持ちまして引退撤回しようと思います」とジョークで会場を盛り上げた。

桑原も「八重樫さんは手加減してくれた。効いたパンチはなかったですが、スピードがすごかった。まだ現役でしょうというぐらい」と驚いた。

八重樫氏は既に大橋ジムでトレーナーとして活動を開始している。アマ8冠からプロ転向した中垣龍汰朗(21)を指導。「ボクは1人のトレーナー、コーチとして第2の人生を歩んでいます。今や1人、中垣というホープの面倒を見ている。まず中垣を世界王者にするのが夢です」と意欲を示していた。