2月12日のノア日本武道館大会で、GHCナショナル王座に挑戦する船木誠勝が、同王者拳王を失神KOに追い込んだ。

王座戦前の最後の前哨戦として、田中将斗(47)と組み、拳王(36)、征矢学(36)組とのタッグ戦に臨み、18分1秒、胴絞め裸絞めで、レフェリーストップ勝ちした。

先発で出た両者は開始から6分近く掌打、キック、寝技の攻防を展開し、緊張したムードを漂わせた。その後の直接対決で、船木はミドルキック連打、サッカーボールキックなどで拳王をほんろう。最後はハイブリッドブラスターからの裸絞めで体力を消耗させ、さらに胴絞め裸絞めに移行。動きが止まった拳王の失神を確認したレフェリーによって試合が止められた。

「前哨戦なので(拳王が)すべてを出さないという気持ちでやっていると思うのですけど」と前置きした船木は「正直、今日のままであれば(拳王の防衛は)難しいと思います。負ける気がしないですね、正直」と余裕の表情。GHCナショナル王座挑戦があと2週間に迫り「突拍子もないことをしてきたら、こっちも慌てるかもしれないが、今日の感じだとそれはみえない。もう1段階上の打撃を打ちたい」と王座奪取への手応えを口にした。