K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者の武尊(29)が10日、キックボクシング界の「神童」那須川天心(22)との将来的なファイトを実現するため、次期防衛戦に集中する覚悟を示した。同日に20年の年間表彰式「K-1 AWARD 2020」に参加し、ベストKO賞に輝いた武尊は、3月28日のケイズフェスタ4大会(日刊スポーツ新聞社後援)でKrush同級王者レオナ・ペタス(28)との防衛戦を控える。

昨年大みそかのRIZIN26大会で那須川の試合を観戦し、再び両者の対決に向けた機運が高まっている。武尊は「目の前の3月28日のタイトルマッチに勝たないと次はないと思っている。その試合が終わって、またいろんなことが決まったらみなさまに伝えようと思う」と強調。さらに那須川戦が本当に実現した時を想像し「この試合で格闘技界がもっともっと大きくなる試合になると思うし、過去のK-1や格闘技を超えるような大きなものにしたいなと思っている。その時になったら取り上げてほしい」と胸の内を明かした。

既に那須川も2月28日のRISE横浜アリーナ大会で志朗との対戦が決定済み。武尊は「お互いに目の前の試合があるので、そこに全集中しないと、みんなが見たいと思っている試合は実現できない」とペタス戦だけを見据えている。21年のテーマには「今年1年、完全燃焼して、来年さらに燃焼したい。あとは結婚したい。今年30歳なので良い相手を探したい。相手がいないので、それも1つの『戦い』。婚活を頑張ります」と笑顔。ペタス戦、那須川戦の実現、婚活という3つのファイトに向けて意気込んでいた。