今月14日に行われたDDTプロレス川崎大会で、KO-D無差別級の新王者に輝いた秋山準(51)が15日、同団体へ正式に入団することを発表した。

これまではレンタル移籍の形だったが、この日に完全移籍となり、会見に出席。「少し前からオファーを頂いていたが、(14日の)タイトルマッチに勝ってから受けたいというのがあった」と経緯を明かした。

さまざまな団体に参戦してきた秋山は指導者としての役割も担う。これまでのゲストコーチからヘッドコーチに就任。CyberFightの高木社長は「(ジャイアント)馬場さんや三沢(光晴)さんの近くにいていろんなスタイルやリング周りの作法を知っている」と期待をかける。秋山自身も「技術よりも気持ちの部分の方が多い。昔みたいに受け身とかスクワット何千回という無茶はさせない。秀でたものをみんな持っている。ので生かしていきたい」と団体の歴史やスタイルを尊重した上で、若手育成を行っていく。この日は同じ傘下のノアで正式契約を結んだ58歳の武藤と合同会見。レジェンドとの対戦の可能性を問われた秋山だったが「まずはDDTでのレベルを上げる事が優先」と現時点ではそれぞれの団体での戦いに専念する。

もちろん、新王者としてベルトは守り抜くつもりだ。初防衛戦は3月28日後楽園大会で樋口和貞と対戦する。昨年12月の「D王 GRAND PRIX 2021」リーグ戦で敗れており、悔しさが残る。樋口に勝つまでは、前日奪ったベルトを巻くつもりはない。「格好悪い負け方をさせられた。しっかり勝ってから気持ち良く巻きたい」と肩にかけるだけにとどめた。「若い人に教える年齢になったが、リングの上では別。荒々しい試合になる」。納得の勝利を収め、最強ベルトを堂々と腰に巻く。