立ち技格闘技のRISE横浜大会(28日、横浜アリーナ)の前日計量が27日都内で行われ、那須川天心(22)が「久々に55キロでやれるので楽しみ」と意気込んだ。3年半ぶりとなる適正体重での試合。計量は54・95キロで1回でパスした。その後、各選手の会見が始まる中、後方の自分の席でずっと1点を見つめ、時折目を閉じて精神を統一させるなど、集中した表情を見せていた。

対戦するのは、昨年の挑戦者決定トーナメントで優勝した志朗(27)。19年9月の対戦では、3R判定で勝利している。1年半ぶりの対戦に「いろんなパターンを考えている」と明かした。さらに「実力で上がってきた選手なので、評価しつつ、前回以上の屈辱を味わわせてやるので、期待しておいてください」と余裕の表情を見せた。

ここ数年55キロ以上での試合が続いた。そんな中でもパワーアップしていることを実感していた那須川。今回の体重について「どれだけスピードが出るか。自分でも制御できないくらい動くのでは。明日の自分に任せるというか、期待したい」と話すほど、さらに高いレベルに到達している可能性もある。17日の公開練習では「キレは増している。体調も良くて楽しみ」と順調な姿を披露した。無敗の神童が異次元の戦いで44連勝を飾る。【松熊洋介】