K-1フェザー級タイトルマッチは、挑戦者の椿原龍矢(21)が新王者に輝いた。初防衛戦だった同級王者江川優生(23)に挑み、延長の末に王座奪取に成功した。左ジャブ、左ハイキックなどヒットさせ、前に出てきた王者に対抗。突入した延長でも右アッパー、右ストレート、左ハイキックを駆使し、僅差で競り勝った。

    ◇    ◇    ◇

メインを飾った戦士だけに許される金色の紙吹雪が舞うリングで、椿原は両手を挙げた。「オッシャー、やったった」。昨年9月の大阪大会で左足負傷を抱えていた江川にノンタイトル戦で判定勝ちし、つかんだ王座挑戦。3回で決着つかず、突入した延長も自らのペースを守った。距離を取って右ハイキック、左右パンチで決定打を狙う王者をいなし、延長2-1の僅差判定で競り勝った。「(江川は)前回より風格、オーラ、パワー、圧力もあった。あれ以上の化け物とやっても大丈夫やなと。もっと強くなれる」と口にした。 「怪物」と呼ばれる江川に2連勝した椿原は追われる立場となった。空手をベースにK-1甲子園で力をつけ、ついにつかんだK-1ベルト。「フェザー級には強い人はたくさんいる。全選手をたたき落とすぐらいの気持ち」と新王者の風格を漂わせていた。