王者天海ツナミ(36=山木)が、挑戦者の緒方汐音(32=寝屋川石田)を大差判定で下し、3度目の防衛に成功した。天海は18勝(12KO)1分け9敗、緒方は11勝(3KO)1分け7敗となった。

「1ラウンドからチャンスがあるな」という天海は2回にダウンを奪った。その後も攻勢の手を緩めず、KOこそ逃したがジャッジ3人とも100-89のフルマークで勝利した。

天海は2度目の防衛に成功した19年12月以来、約1年半ぶりの実戦だった。完勝にも満足はなく、「倒して勝ちたかった。緒方さんが強かったのもあるが、判定ということはまだまだ自分の実力不足」と意識の高さを示す。

今後に向けては「決めてもらった試合を確実に勝ちたい。倒すボクシングを目指して、高い目標を持っていきたい」。8月に37歳となるが、気持ちの衰えは全くない。【実藤健一】