IWGP世界ヘビー級のベルトに挑戦する鷹木信悟(38)が、王者ウィル・オスプレイ(27)との前哨戦に快勝した。

SANADAと組んで、タッグマッチに出場した鷹木。10歳以上下のオスプレイと、本隊からUNITED EMPIREに移籍し、生まれ変わったヘナーレに真っ向勝負で強さを見せつけた。オスプレイには強烈な龍魂ラリアットをさく裂、ヘナーレにはSANADAと連係して波状攻撃を仕掛け、最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで黙らせた。

5月4日(福岡)にベルトをかけて戦うオスプレイのことを「未熟者」と見下す一方で、挑戦者の立場はわきまえている。4度目のシングル対決も直近の3月21日ニュージャパンカップ決勝では敗退。世界ヘビー級への挑戦権を獲得できなかった。今月4日に新王者に輝いたオスプレイの防衛戦の希望はオカダだったが、割って入り、挑戦権を奪い取った。「俺は崖っぷち。背水の陣だ。負けたらもう次はない」。

自分で言い出したからには覚悟を持って挑む。「何が何でも負けるわけにはいかない。お前がどんな手段を使おうともベルトを巻いてみせる」と闘志を燃やした。若さを認めながらも、自分は常に100%でリングに上がる。「ピンチはチャンスだし、チャンスはピンチでもある。お前のその首と世界ヘビーは俺が頂く」。38歳の元気はつらつオジサンは、ファンの前で声高らかにベルト奪取を誓った。