IWGPジュニアタッグ選手権は王者SHO(31)YOH(32)組が、前王者の金丸、デスペラード組に勝利し、初防衛に成功した。

YOHが左膝のケガから復帰し、新王者に輝いた4日両国大会の再戦となった今試合。「厳しい戦いだった」と、序盤は金丸にその膝を痛めつけられて苦しんだ。それでも前哨戦から言い続けてきた「敵に勝つにはまず自分に勝たないと」との思いで、復帰後初めて場外に飛ぶ、トペ・コンヒーロを決め、流れをつかんだ。最後は金丸に2人の連携技である「STRONG X」をさく裂させてリングに沈めた。YOHは「苦しかったし、強かったけど、1つ自分を超えられた」と納得の表情を見せた。

自らの発言が引き金となって生まれた防衛戦だった。両国大会での初タイトル奪取後、デスペラードの持つ「ジュニアヘビー級のベルトに挑戦したい」と表明。デスペラードからは「ジュニアタッグの再戦が条件だ」と持ち掛けられ、実現した。その後の前哨戦では1勝10敗。納得のパフォーマンスには程遠く、デスペラードからは「全く響かない」と罵倒されたこともあった。

復帰後すぐにベルトを手に入れ、初の防衛戦も制した。最高の結果を出し、満を持してデスペラードとのシングルマッチに向かう。決戦は5月4日福岡での「レスリングどんたく2021」。YOHは「防衛して終わりじゃない。博多で大きな祭りがある。そこででっかい風を吹かせたい」と前を向いた。「キャリアをかけた大一番になる」。コロナ禍のため、本家の博多どんたくは中止となったが、ジュニア2冠に輝き、新日本のどんたく祭りを盛り上げる。