IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟(38)が、エネルギー全開だ。

8人タッグマッチに出場した鷹木は、先発を買って出ると、ジュニア王者のデスペラードと対峙(たいじ)。ショルダータックルを見舞うと、その後にらみつけ「お前が来いよ」と挑発。その後は登場シーンがしばらく訪れなかったが、終盤リングに上がると、デスペラード、金丸を2人まとめてラリアットでなぎ倒した。最後は金丸にデスバレーボム、パンピングボンバー、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンとたたみかけ、王者の強さを見せつけた。

マイクも絶好調。2週間ぶりの後楽園で「知らないやつもいるから、改めて。俺がIWGP世界ヘビー級第3代王者の鷹木信悟だ」と高らかに叫んだ。さらに会社にも抗議。初防衛戦の相手が飯伏に決まっているが、8日の一夜明け会見でお願いしたにもかかわらず、音沙汰なし。「発言権がないというのなら、だったらもっと要求してやろうか」と話し「最高の舞台を用意しろ」と2回繰り返し、念を押した。

今年に入り、タイトル挑戦しては敗れている内藤に変わり、ユニットを引っ張る。「浮き沈みの激しい俺たちだが、ユニットとしても新日本のてっぺん目指そうじゃねえか」と士気を高める。内藤自身も「鷹木がどんどん前に出ている状況が悔しい」と語っており、今回はSANADAとIWGPタッグ王座を目指すことを明かしている。

今年39歳になる。飯伏の先も見据える鷹木は「ゆっくりしている暇はない」と早急な日時決定を望む。「このベルトを手形に、プロレス界のてっぺん目指して、龍のごとく駆け上がっていく」。15日は飯伏と初の前哨戦。いつも通り、全力でぶつかる。【松熊洋介】