9月20日、横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP2021 JAPAN~よこはまつり~」(日刊スポーツ新聞社後援)の第1弾カードが31日、発表された。決勝まで1日3試合となる8選手出場の第2代ウエルター級王座決定トーナメントが組まれ、元スーパーライト級王者野杁正明(28)が優勝候補筆頭として出陣する。1回戦でKrushウエルター級王者加藤虎於奈(25)と激突。野杁と同様、2階級制覇を狙う元スーパーライト級王者安保瑠輝也(25)とは決勝で対戦する可能性がある。

18年にウエルター級に転向し、念願の同級王座決定トーナメントの開催が決まり、野杁は「ボクが王者になるための機会がやっと来たという感じ。ボクのためのトーナメントなので。第2代ウエルター級王座ベルトはオレが巻きます」と決意を新たにした。1回戦で顔を合わせる加藤を含め、他7選手に向け「ボクはレベルが違う。出ている選手とはレベルが違うところを見せたい」とキッパリ言い切った。

安保から「話題性も強さもオレが1番」などと挑発的な発言を受けたものの、野杁は「挑発を受けている感じがない。第2代(野杁)、第4代(安保)のスーパーライト級王者がやれば面白い。(安保が)階級を上げて、やる運命になるのかなと。試合でやることがあれば心を折る」と涼しい顔。今回はコロナ禍で海外の強豪を招聘(しょうへい)しない中でのトーナメントとなるため「このトーナメントが世界トーナメントかと言えば全然、そんなことはない。レベルの差をみせつけ、ベルトを巻いて、あらためて強豪選手を呼んで世界トーナメントをやることがオレの使命だと思う」とV候補筆頭としての使命感を口にした。

一方、対戦する加藤は「1回戦の野杁戦しか見ていません。野杁選手を倒したら優勝できると思うので、1回戦に全力を注ぎます」と気合十分だった。