ボクシングWBA世界バンタム級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)がWBAから王座剥奪される。8月14日(日本時間15日)、米カーソンでWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(31=フィリピン)に挑んだ時点で、WBA規定によって保持する王座が失効すると12日(日本時間13日)、複数の米専門メディアが報じた。これにより、リゴンドーはWBO同級4位としてカシメロのV2戦の挑戦者となる予定だ。

報道によると、リゴンドー陣営に対し、WBA世界選手権委員会のカルロス・チャベス委員長名で「委員会はあなた(リゴンドー)がリングに入った瞬間に、WBA正規王座を無効にすると決定した」と連絡しているという。WBA王座との統一戦に関し、スーパー王者のみとする規定を示すWBOの意向に沿った形で、制裁を下したとみられる。スーパー王者、正規王者、暫定王者、休養王者など同一階級で王座乱立する体制を批判されていることもあり、WBAが正規王者の「整理」に入ったとの見方もある。

リゴンドーは昨年2月、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)とのWBA世界同級正規王座決定戦に判定勝利し、王座を獲得していたが、1度も防衛戦をしていなかった。またWBA、WBO世界スーパーバンタム級王者だった6年前の15年、防衛戦を長期間行わなかったことでWBOから王座を剥奪されている過去もある。