腸捻転の治療などで入院していた、アントニオ猪木氏(78)が28日夜、公式YouTubeチャンネル「最後の闘魂」を更新し、19年8月27日に亡くなった妻田鶴子さんの三回忌を迎えたタイミングで退院し、自宅に戻ったと報告した。

猪木氏は「元気ですかー!!! ということで、元気ですかー! もね、元気が出てきましたよ。私も病院を出たり入ったりしてましたけど、病院から一時退院じゃなくて一応、様子を見ながらということで今、自宅の方に戻ったところで」と力強く退院を報告した。

猪木氏は1月から具合の悪い腰を中心にリハビリを行っていたが、3月7日に投稿した動画で、病院のベッドから「耳の検査だけの予定が、いろいろな病気が分かってきてね」と明かした。5月21日に投稿した動画では「元気ですかー!! 声がね、大分、張り上げて元気ですかー!! が言えるようになりました」と笑みを浮かべ、回復を強調していた。

ところが、6月12日の動画では一転、かなりやせた姿でベッドに横たわり「元気ですかー!! と言いたいんですが、今、あんまり大きな声を出すとね」と苦しげな表情で語った。その上で「腸がはがれちゃったみたいで、また再入院。せっかくいいところまできたんですが」と再入院したことを明かした。関係者によると、5月に腸捻転の手術を受けたものの、患部の具合が良くなかったといい、インターネット上には心配の声が多数、寄せられていた。

猪木氏は入院中、病院の天井を見ることが多いと語っていたが「本当に久しぶりの、天井ばっかり見ていたのがね、皆さんと、ちょっとだけお話が出来るというのが、本当にうれしいです」と自宅に戻ることが出来たことを、心から喜んだ。その上で「食事がとにかくね、おいしいんですよ。食べるものが、みなおいしく感じるんでね、逆に今度は、太り過ぎを気を付けなきゃいかんなと」と、食事もおいしく感じられるほど回復していることを強調した。

一方で「私も一歩前進、二歩前進ということで、皆さんの思いを共有できるように、私も体をしっかり治して。まずは心と体のバランスが崩れちゃっているんでね。頭の中ではね、あっ、これは出来ると思いながら、実際は体が動かなかったりとか。でも、徐々に今、リハビリをやり、元気になってきています」と、頭で思った通りに体が動かない状況であることも吐露。その上で「早くコロナも終われば、また、みな近寄って大きな声でいくぞ! 元気ですかー!!! 1・2・3 ダァーーー!!!」と、首にかけたトレードマークの真っ赤な闘魂タオルの、端を持った右手を突き上げて絶叫した。

また猪木氏は、仏壇に手を合わせる模様や、藤波辰爾(67)とパソコンを通じて、リモートで語り合う様子も公開。藤波に「俺も、この3年、病院を出たり、入ったりだったんだけど、やっと病院から解放された。まだまだ慎重じゃないといけないんだけど…ということで、みんなに会いたいけど(中略)できるだけ早い内に、またそっちに行けるように頑張ります」と呼び掛けた。