第1試合に登場した、人気キックボクサーのぱんちゃん璃奈(27=STRUGGLE)が、19年2月のプロデビューから12連勝を飾った。RIZIN初となる女子キックボクシングの試合で百花(28=魁塾)と対戦し、30-28、30-28、30-29の判定3-0で勝利した。

お互いに1歩も引かず、9分間打ち合った。中に入ろうとする百花に対し、ぱんちゃんは前蹴り、ローキックを多用し、その後のパンチを的確に当てていった。

あこがれだったRIZINのリングにようやく立った。これまでは「勝つことが次につながる」と考えていたが、今回は「勝つだけじゃうれしくないので、倒しにいく。1%でも可能性があるなら、自分の力で引き当ていくという気持ち」とKO勝ちを宣言していた。言葉通りにはいかず「期待して見てくださった方もいる中、倒せず申し訳ない。また出直して来ます」と試合後は悔しさをにじませた。

出場決定後の8月に新型コロナウイルスのワクチン接種の副反応で唇が腫れるなどして、練習ができない時期もあったが、強さは変わらなかった。「女子キックは必要ない」といった声も耳にするという中「魅力を伝えたい」と臨み、しっかりと結果で応えた。

【松熊洋介】