レスリングで16年リオデジャネイロ五輪銀メダリストの太田忍(27=パラエストラ柏)が、総合格闘家転向2戦目でプロ初勝利を飾った。K-1元ウエルター級王者の久保優太(33=PURGE TOKYO/BRAVE)を3-0の判定で下した。

1回は序盤からタックルでグラウンドに持ち込み、こつこつとパンチを当てた。終盤にはけさ固め、パンチの流れでフィニッシュを狙った。2、3回もいずれもグラウンドでコントロールし、相手を攻め、肩固め、ネックロックなど攻め立て、1本はならなかったが、危なげなく勝利した。

デビュー戦となった昨年大みそかは所英男(44)に1本負けを喫し、右肘靱帯(じんたい)完全断裂の大けがを負った。8カ月ぶりの復帰戦でプロ初勝利を手にした太田はリング上で「(総合格闘技を)始めたばかりですが、世界最高峰のベルトを目指して頑張っています」と宣言。「もっともっと練習して格闘技漬けの毎日を送りたいです。今日は3ラウンド判定で塩くさい試合になりましたが、大みそかはさいたまスーパーアリーナを爆発させたいです」と意気込んだ。