ボクシングWBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(31=英国)が、約6万人の観衆の前でオリンピック(五輪)金メダリスト対決となる2度目の防衛戦の成功を約束した。

25日(日本時間26日)に英ロンドンのトットナム・ホットスパー・スタジアムでWBA4位、IBF3位、WBO1位オレクサンドル・ウシク(34=ウクライナ)との防衛戦を控え、24日(日本時間25日)にはO2アリーナで前日計量に臨み、ジョシュアは240ポンド(約108・8キロ)、ウシクは221・25ポンド(約100・2キロ)でクリア。計量会場に集まった約4000人のファンから大きな拍手を浴びた。

元4団体統一クルーザー級王者ウシクとの五輪金対決は、6万人以上の観衆がスタジアムに集結すると見込まれる。コロナ禍で昨年12月のクラブト・プレフ(ブルガリア)との初防衛戦が約1000人程度の観衆だったこともあり、ジョシュアは「良い試合をみんなに届ける。外に出て、楽しんで素晴らしいショーにしましょう。落ちついてリラックスして、正確無比な戦いをするつもり。待ち切れない気持ちだ」と気合十分。「ファイターとして良くなっている。なぜ興奮してはいけないのか? 私の人生で最高の時期。土曜日の試合は誰もが幸せになるだろう」と気合を入れ直した。

12年ロンドン五輪ボクシング競技では、ジョシュアはスーパーヘビー級で、ウシクがヘビー級で金メダルを獲得。KO率はジョシュアの88%に対し、ウシクも72%とひけをとらない。米老舗ボクシング専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強ボクサー)ランク4位のウシクは「私はアンソニーと新たな歴史の1歩を踏み出すだろう。人々が話し、記憶し、テレビで語り継ぐことだろう」と王座奪取に自信を示した。