総合格闘技のRIZIN31大会(24日、神奈川・ぴあアリーナMM)で初の防衛戦に臨むフェザー級王者斎藤裕(34=パラエストラ小岩)が対戦相手と対面し、静かに闘志を燃やした。

23日、前日計量に登場し、65・95キロ(リミット66・0キロ)で一発クリア。挑戦者のDEEPフェザー級王者牛久絢太郎(26=K-Clann)と目を合わせると、一度も瞬きをしなかった。かねて「基本的にはどの試合も同じ。あとは相手の動きをみながら自分の展開を作れれば」と話していたが、この日も終始、落ち着いた表情を見せた。

メインイベントを託される責任感をのぞかせる。SNSなどを通じて大会のアピールに尽力。「初めてチケットを買って会場に来てくれるという人も聞く。自分の発信が届いているのかな」と手応えを口にする。22日の試合前インタビューでは「相手との戦いではあるが、お客さんや世間との試合だと思っている」ときっぱり。「メインにふさわしい1番の試合にしたいと思う」と力を込めた。