ボクシング日本スーパーフェザー級17位の中野幹士(26)、今年3月にプロデビューしたアマ10冠の藤田健児(27=ともに帝拳)が、米フロリダ州キシミーで予定していた初海外マッチ(29日、シルバー・スパーズ・アリーナ)は中止となった。26日、所属ジムが発表した。

21日に渡米し、ロサンゼルスで調整していたが、いずれも対戦相手が負傷して中止を余儀なくされたという。中野が8回戦、藤田は6回戦に臨むことになっていた。

20年12月以来、約10カ月ぶりの試合がなくなった中野は「米国の試合はなくなってしまいましたが、会長、マネジャーのご厚意で残って練習できることになったので、たくさんいろいろな経験を積んで帰ろうと思います」などと所属ジム公式サイトを通じて意気込んだ。プロ2戦目が延期となった形の藤田も「残念ではありますが、スパーリングなど組んでくださっているとのこと、とても楽しみです、気持ちを切り替えてしっかりトレーニングして日本に戻ります」などと前向きな姿勢を示した。

両選手は11月11日まで約2週間、ロサンゼルスに滞在し、WBA、WBCでスーパーバンタム級2位のカルロス・カストロや、WBAとWBOでバンタム級10位のサウル・サンチェス(ともに米国)とのスパーリングを予定。ロベルト・ガルシア・トレーナーのもとで練習した後、WBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)ともスパーリングする予定だという。また11月6日、米ラスベガスで予定される4団体統一スーパーミドル級王座統一戦(アルバレス-プラント戦)も観戦するという。