ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(35=帝拳)がレスリング技術をジムワークに導入した。交渉が進む年末の元3団体統一同級王者で現IBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)との王座統一戦に備え、クリンチワーク強化のためにレスリング練習に着手。27日には都内の所属ジムで臨んだ練習のウオーミングアップで、手ほどきを受けたレスリングの練習メニューを試したという。

27日には所属ジム公式サイトを通じ、村田は「今日の練習でもいくつか取り入れてみたんですよ。今日は早速、ウオーミングアップの時から取り入れてみたんです」と明かした。「ハイテク」と呼ばれる元世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の名前を挙げ「レスリングの専門的な目で見てもロマチェンコの動きはレスリングの影響をもろに受けている。技だったり動きだったり、と。映像を一緒に見ながら、きっとロマチェンコはそういう練習もしっかり積んでいるのだろうという話でしたね」と分析したそうだ。

さらに「身体の入れ替えだったりロマチェンコはとてもうまいとのことでしたが、そういったものを実践してもらっていろいろなことを教えてもらいました。すごく面白かったしためになりましたね」と手応えをつかんだ様子。また午前中に取り組むフィジカルトレーニングのペースも上げていることも説明していた。