ボクシング軽量級ホープで日本ライトフライ級2位の岩田翔吉(25=帝拳)がプロ7戦目での日本王座獲得を狙う。6日に東京・後楽園ホールで同級1位芝力人(26=真正)との同級王座決定戦を控え、5日には都内で前日計量に臨み、両者ともにリミット(48・9キロ)でクリアした。当初は9月11日に予定されていたものの、試合前日のPCR検査で自らが新型コロナウイルス陽性判定となって約2カ月延期となっていたカード。あらためて計量時に芝陣営に直接、謝罪したという岩田は「7戦目の日本タイトル。悔いなくすべてやってきた自信はある。倒して勝ちたいと思う」と気合を入れ直した。

昨年10月からコンビを組んだ元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーから右強打を確実に打ち込むための技術を吸収してきた。「本当に攻撃のバリエーションが今までと違ったり、増えている。いろいろな入り方や変化を入れてから攻撃するなど重点的にやってきました」(岩田)。多彩な仕掛けで芝との競り合いを制する構えだ。

国内で世界挑戦するためには日本、東洋太平洋王座を獲得する必要がある。岩田は「日本タイトルを良い内容で勝つことができれば、そういう(世界挑戦の)話に自然になると思う。次の試合をしっかり良い内容で勝つことを考えてトレーニングしてきました」と気を引き締めていた。