UFCウエルター級王者カマル・ウスマン(34=ナイジェリア)が5度目の防衛に成功した。同級1位コルビー・コビントン(33=米国)の挑戦を受け、3-0の判定勝ちで王座を守った。V5王者となったウスマンは「MSG(マディソン・スクエア・ガーデン)のみんな、試合はどうだったかな? コビントンは強い男だった。全力で当たらなくてはいけなかった」と激戦を振り返った。

5分5回の王座戦は、序盤からウスマンがペースを握った。2回には強烈な左フック、さらに右フックで2度、挑戦者にヒザをつかせた。終盤につれてコビントンの打撃を浴びるシーンも増えたものの、要所で攻め込み、判定勝利をもぎ取った。19年12月の初防衛戦で5回TKO勝ちして以来、2度目のコビントン戦でも返り討ちに成功。元同級暫定王者に2連勝したこともあり、ウスマンは「自分が全階級を通じて最強の王者だろう。強い相手にもトレーナーの戦略を遂行できた。ウエルター級は最高の階級だよ」と満足顔だった。

一方、負けたコビントンはリベンジを達成できなかったものの「自分が優位に立った瞬間もあったが、有利に動かすことはできなかった」と完敗を認めた。再び8日からジムで練習を再開すると宣言した上で「また、このUFCにホットな選手として戻ってくるさ」と再起を誓っていた。