総合格闘技のRIZIN TRIGGER 1st大会が28日、兵庫・神戸ワールド記念ホールで行われた。ナンバーシリーズ、ランドマークシリーズに次ぐシリーズ第3弾となったTRIGGER(トリガー)大会のテーマは選手の再生や原点回帰、発掘や育成、地方活性化。

榊原信行CEOは「育成や再生という理念に基づき、十分にやっていけるんじゃないか」と手ごたえを口にした。今後は年5~6回、5000人規模の「ナンバーシリーズが行かない」地方会場を中心に開催するといい、次回は来年2月に開催予定とした。

旗揚げ大会となった今大会は、現役国立大学生のキックボクサー森井翼(21=テツジム)や全日本柔術選手権者のグラント・ボグダノフ(27=米国/ALMA FIGHT GYM LIFE)ら若手が活躍する一方で、2年ぶりの実戦復帰となった元UFC、ベラトールファイターのストラッサー起一(40=総合格闘技道場コブラ会)がGRANDウエルター級1位の川中孝浩(31=BRAVE)を下すなどベテランの意地も光った。

メインイベントでは萩原京平(25=SMOKER GYM)が昇侍(38=KIBAマーシャルアーツクラブ)を下した。榊原CEOは萩原について「コロナが生んだRIZINのニュースター」とし「コロナ禍でRIZIN熱が消えるんじゃないかというところを、萩原を初めとした日本人選手の奮闘で保ってくれた」とたたえた。

大みそか大会で期待される那須川天心(22)とK-1王者・武尊(30)の対決について榊原CEOは「引き続きノーコメント」とし「あきらめたら終わりです」と話した。