第22回「WWEの世界」は88年からスタートし、35回目となる伝統のバトルロイヤル戦で復帰が期待される選手を紹介する。29日(日本時間30日)に米セントルイスで開催されるプレミアム・ライブ・イベント、ロイヤルランブル大会で組まれる30選手出場の時間差バトルロイヤル、ロイヤルランブル戦で元ロウ女子王者アスカ(40)らのカムバックが待ち望まれている。

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何もWWEからの発表はないものの、ファンは毎年1月に“サプライズ”を待っている。21年7月のマネー・イン・ザ・バンク大会を最後にリングに登場していないアスカの復帰待望論が挙がる。同9月には左腕を負傷した画像が公開。長期離脱を想像させていたが、今年に入って米専門メディアからドクターから出場許可が出ており、復帰間近であると伝えられた。

WWEの複数選手がアスカのリング復帰を予想しているという報道もあり、SNSなどでWWEファンのテンションもアップ。女子ロイヤルランブル戦からの「明日の女帝」復帰を楽しみに待っている。このタイミングでリングに戻ることができれば、4月の祭典レッスルマニア大会(米ダラス)に向けて再び女子王座戦に絡んでいく可能性も十分にある。ロウ、スマックダウンの両女子王座の獲得、そして18年女子ロイヤルランブル覇者でもあるアスカが戻ってくれば、大きな話題になる。

アスカの他、昨年7月に練習中の前十字靱帯(じんたい)を損傷し、9カ月欠場が発表されていた元スマックダウン女子王者ベイリーらのロイヤルランブル戦出場を望む声も大きい。既にベラ・ツインズ(ニッキー、ブリーのベラ姉妹)、ミッキー・ジェームス、リタ、ミシェル・マクール、ケリー・ケリー、サマー・レイらWWEレジェンドの女子ロイヤルランブル戦出場が発表されている。

またWWEの公式発表ではないが、出産&育児で離脱している元ロウ女子王者ロンダ・ラウジーをはじめ、日本に帰国中でWWEアンバサダーを務めるカイリ・セイン(宝城カイリ)、カート・アングル、ジ・アンダテイカーらが何らかの登場を果たすとの米報道もある。男女ともにロイヤルランブル戦の30選手全員の名前が出ているわけではない。さらなる“サプライズ”が用意されているかもしれない。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/連載「WWEの世界」)

★21年ロイヤルランブル(RR)戦出場予定選手(日本時間28日時点)★

【男子RR戦】アンジェロ・ドーキンス、モンテス・フォード、ドミニク・ミステリオ、レイ・ミステリオJr.、オースティン・セオリー、ジョニー・ノックスビル(タレント)、シェイマス、ダミアン・プリースト、AJスタイルズ、ビッグE、マッドキャップ・モス、ハッピー・コービン、サミ・ゼイン、コフィ・キングストン、ケビン・オーエンズ、オーティス、チャド・ゲイブル、ロバート・ルード、ドルフ・ジグラー、オモス、リドル、ランディ・オートン

【女子RR戦】ニッキーA.S.H、リア・リプリー、タミーナ、デイナ・ブルック、クイーン・ゼリーナ、カーメラ、アリーヤ、ナタリア、ナオミ、ショッツィー、シェイナ・ベイズラー、シャーロット・フレアー、ミッキー・ジェームス、ニッキー・ベラ、ブリー・ベラ、リタ、ミシェル・マクール、ケリー・ケリー、サマー・レイ、リブ・モーガン、ビアンカ・ブレア