鈴木秀樹(42)が、1年3カ月ぶりのノアマットでGHCタッグ王座を初戴冠した。

杉浦軍の一員として、GHCタッグ王座決定トーナメントにボスの杉浦貴と組んで登場。1回戦では船木誠勝、拳王の強敵金剛コンビにも、物おじしなかった。船木を強烈なエルボーの連打でグロッギー状態にすると、とどめのダブルアームスープレックスホールドでがっちりと固め、3カウントを奪った。

続くタイトル決定戦では、清宮海斗、稲葉大樹組と対戦。ダブルヘッダーの疲れを感じさせない俊敏な動きを見せ、杉浦をしっかりとアシストした。

ノアや大日本プロレスなどで活躍していた鈴木は、21年4月からコーチとしてWWEと契約。ハチマンのリングネームでNXTのヒールユニット「ダイヤモンドマイン」の一員としても活動していたが、今年1月に解雇されていた。

1年3カ月ぶりのノアマットで、GHCタッグ王座という最高のプレゼントを手にし「正直、モチベーションも低下していた時もあったが、期間が開いたからこそプロレスっていいなって思えた」と充実感をにじませた。

今後も貪欲にタイトルを狙う。「今日は1回戦で勝って、分かりやすくアピールできた。『受けろ』と言っておいてください」。照準は船木の持つナショナル王者に合わせた。新王者が決意を新たに、突き進んでいく。