22年WWE殿堂入りを果たした人気スター選手「地獄の墓堀人」ジ・アンダーテイカーが式典スピーチで涙を流した。

1日(日本時間2日)に米テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで殿堂入り式典が開催。式典の最後のWWEビンス・マクマホン会長の紹介で、入場曲が鳴り響く中、式典に登場。会場から「サンキュー・テイカー」チャントが鳴り響くと感激し、涙をこらえた。こぼれそうな涙を何度か拭きながら、気持ちを落ち着かせると「過去30年間、俺と旅をともにしてくれてありがとう」とWWEユニバース(ファン)にメッセージを伝えた。

アンダーテイカーは20年6月に現役引退を表明した。妻、子供、両親、関係者、WWEレジェンド、対戦してきた選手たちとのエピソードを加えつつ、マネジャーとして支えてくれた故ポール・ベアラーさんについて「私のキャラクターを作った重要な人物だった」と感謝。「地獄兄弟」として人気を博し、時に対立関係にもあったケインとの関係性にも言及し「プロレス史上最高の物語だった」と振り返った。

最後に「WWE殿堂入りし、安らかに眠る」の決めぜりふでスピーチを締めくくると会場は惜しみない拍手に包まれた。そしてリングに飾られた革製のコート、おなじみの黒いハットを装着し静かに会場を後にしていた。