「カネロ」の愛称で人気の高いプロボクシング4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(31=メキシコ)が1階級上でも「最強」を示す。

7日(日本時間8日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナで、19勝(11KO)無敗のWBA世界同級スーパー王者ドミトリー・ビボル(31=ロシア)に挑戦する。6日(同7日)には同地で前日計量に臨み、王者ビボルが174・6ポンド(約79・19)でパス、アルバレスは174・4ポンド(約79・10キロ)でクリアした。

計量パス後のフェースオフでライトヘビー級で最強と言われるビボルとにらみ合ったアルバレスは「このような挑戦が好きだ。いつものように私に期待してほしい。最善を尽くす。私は勝つつもりです」と力強く宣言した。集まった観衆から大きな歓声がわき起こると「ファンのみなさんのサポートにとても満足し、感謝している。とても幸せにやる気にさせてくれる」と気合を入れ直した。

ビボルの9度目の防衛戦の挑戦者となる。身長、リーチでは劣勢になっているが、アルバレスは「どんな相手でも、どの階級でも、私は快適に戦うことができる」と自信をのぞかせた。

米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(階級超越した最強ボクサー)ランキングで1位に君臨。ビボル戦の英ブックメーカー、ウイリアムヒルのオッズでもアルバレスが有利。王者ビボル勝利が4・5倍に対し、アルバレス勝利が1・2倍となっている。