悪夢が再びよみがえった。米国の首都ワシントンDCで、IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカ(34)が、次期同級王座挑戦者のジェイ・ホワイト(29)にじゅうりんされた。

セミファイナルのスペシャルタッグマッチでケイオスの同門ロッキー・ロメロと組んだオカダは、ヒールユニット「バレットクラブ(BC)」のホワイト、ヒクレオ組と対戦。元気いっぱいのロメロだったが、長身のヒクレオに苦戦を強いられると、交代したオカダも試合中に足首を痛めたのか、顔をしかめる場面もあった。

試合は15分59秒、ホワイトの一瞬の切り返しによるブレードランナー(河津落とし)がロメロにさく裂し、フォール負け。6月12日に行われる同級選手権試合(大阪城ホール)の前哨戦となった一戦で、白星ゲットとはならなかった。

さらなる屈辱は、試合が終わってから待ち受けていた。リング中央でホワイトと口論を繰り広げていたオカダは、背後からヒクレオの襲撃にあった。ストンピングから馬乗りになってパンチを浴びせられると、最後はホワイトのブレードランナーでKO。今月1日の福岡大会でも、内藤とのタイトルマッチ後にBCの急襲にあった。「乱入じゃなくプロレスでお客さんを満足させたい」と話していただけに、悔しい戦いとなった。