昨年旗揚げした新興団体「GLEAT」からベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)初参戦を果たした初代G-REX王者のエル・リンダマン(27)が、開幕戦でつまずいた。

第4試合、DOUKI(30)と対戦。大声を張り上げながら、元気いっぱいに飛び回った。高打点のミサイルキックやダイビング・ボディプレスなど華麗な技を披露。だが、9分21秒。土遁の術からのスープレックス・デ・ラ・ルナに沈んだ。優勝を狙う初戦で、出はなをくじかれてしまった。

14年にドラゴンゲートでデビュー。新日本の練習生募集で、書類選考落選の過去を持つ。キャリア8年目にして、つかんだ大舞台。13日の会見では「まさに選ばれざる者の典型であるこの私」と自分を卑下しながらも、「選ばれてここにいることに、何か意味があるんじゃないかと思う。俺だけ見てりゃいいんだよ!」と力強く話していた。

161センチ、81キロとジュニアの中でも小柄ながら、その弱点を補って余りある強靱(きょうじん)な肉体とエネルギーを持つ。18日には東京・後楽園ホールに舞台を移し、所属団体GLEATでタイトル戦を控えるハードスケジュールも何のその。初戦はつまずいてしまったが、七転八起の精神で過酷なリーグ戦を駆け上がっていく。