日本の先陣を切ったバンタム級の風間敏臣(25=和術慧舟會HEARTS)が、中国のケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(31)に3-0の判定で勝利し、UFC契約に1歩前進した。

1回早々にテークダウンを奪うと、ケージ際に回避しようとする相手に食らいついた。2回中盤にはマウントポジションを取られかけたが、両足を使って後ろに押し飛ばすなど、高いグラウンドコントロール技術を披露した。粘る相手から一本こそ取れなかったが、終始自分のリズムで試合を運んだ。

判定勝利で、1回戦突破。それでも、試合前からポーカーフェースはまったく変わらなかった。感想を問われると「ぜんぜんうれしくない。目標はフィニッシュなので」ときっぱり。「1ラウンドからフィニッシュできると思っていたが、自分の決定力が削れていった。次に向けて改善していきたい」と、次戦での一本勝ちを誓った。

同大会は、アジア人選手をターゲットにした有望株発掘イベント。フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級でトーナメントが実施され、勝ち上がった1人のファイターが、UFCとの契約を手にする。日本からは7人の選手が参戦している。

準決勝は6月、決勝は12月に実施予定。