新日本プロレス所属の小島聡(51)が、史上4人目となる主要3団体シングル王座制覇のグランドスラムを達成した。

メインイベントでGHCヘビー級王者潮崎豪(40)と対戦。「しんどかった」と振り返る意地と意地のぶつかり合いも、最後は21分11秒、ウエスタンラリアットで仕留めた。

約12年ぶりとなった選手権試合での邂逅(かいこう)に、気持ちは高ぶった。「おそらく前回対戦した時の私の年齢が今の彼の年齢。一回りの時間がたって、またこうした舞台でできることがとても感慨深い」。対戦相手への感謝とともに、勝利の喜びに浸った。

新日本のIWGPヘビー級、全日本の3冠ヘビー級、ノアのGHCヘビー級を奪取し、史上4人目のシングルグランドスラムを達成。佐々木健介、高山善広、武藤敬司に続く快挙を成し遂げたが、意外にも「意識はなかった」という。それでも「いろんな人に言っていただいて意識するようになった」とし、「51歳という年齢で挑戦する機会を獲得できたことに感無量です」と汗を拭った。

新日本はこの日、同時刻から大阪大会を開催した。他団体への参戦は、新日本の代表として見られることもある。それでも「自分が新日本を背負う立場にいない」と否定。「でもだからと言ってノアのレベルが低いとか言わせたくない。それは戦った俺が断言するよ。新日本プロレスに何も劣ってないから。これだけは本当に声を大にして言いたいと思う」と力を込めた。